コンシューマーゲーム大辞典

『チェイスH.Q.』は1988年11月にタイトーから稼働したアーケード用レースゲーム。
体当たりによって逃走車を停車させる新しい要素を持つドライブゲーム。
声優による多数のセリフ音声が挿入され、ゲームの雰囲気を盛り上げている。
開発はタイトー大阪研究所で、ゲームデザインは酒匂弘幸が担当。
BGM作曲はゴダイゴのギタリスト、浅野孝已が担当。
ゲームの雰囲気は『マイアミ・バイス』から影響を受けている。
プレイヤーは特捜班の警察官として、逃走車を追跡して逮捕するのが目的。
全5ステージで、各ステージに緊急連絡が発信される。
ニトロを使用することで加速でき、制限時間内にターゲット車に追いつく必要がある。
接触や激突によりスコアが減少したり、操作不能になる場合がある。
ターゲット車に接近すると制限時間が回復し、捕まえるためのダメージを与える必要がある。
ステージクリア後は次のステージが開始されるが、コンティニューすると得点が減少する。
家庭用移植版も多数登場しており、各種評価を受けている。
一部のプレイヤー間で「ターゲット車を一定時間追い抜いてクリア」という誤解がある。
続編や関連ゲームがいくつか存在し、アーケード版での評価も高かった。
ゲーム雑誌『ゲーメスト』で年間ヒットゲーム10位に選ばれた実績がある。
各プラットフォームでの評価は様々で、賛否が分かれる作品となっている。
アーケード版は、声優の名前が公開されていない。
システムやデザインは『フルスロットル』を流用している部分が多い。