コンシューマーゲーム大辞典

『うしおととら』は藤田和日郎による漫画作品で、1990年から1996年まで『週刊少年サンデー』に連載された。
コミックスは全33巻と外伝1巻が出版されている。
2013年には復興支援プロジェクトの一環で前後編読切版が掲載された。
主人公の蒼月潮が妖怪「とら」と共に最強の妖怪「白面の者」と戦う物語。
物語は偶然の出会いから始まり、深い絆や宿命が明らかになっていく。
物語の着想は中国の伝説の神剣であり、獣の槍に設定されている。
結末は最初からある程度決まっており、その他の人間関係は後日談として描かれている。
2019年には単行本の累計発行部数が3000万部を突破した。
1992年にOVAが発売され、2015年にはテレビアニメ化された。
本作は藤田の初連載作かつ初アニメ化作品である。
第37回小学館漫画賞少年部門受賞、1997年に星雲賞コミック部門賞を受賞した。
蒼月潮は父親が僧侶で、自宅の寺で封印された妖怪「とら」と出会う。
潮は「とら」と共に妖怪との戦いを始め、父の言葉に沿って母の秘密を探る旅に出る。
妖怪との戦いの中で、潮は様々なキャラクターと出会い、複雑な人間関係や利害関係に直面する。
明宗という仏教団体は、潮に追っ手を放ち、物語に緊張感を与える。
しかし潮は仲間と共に結束し、最終決戦に至る。
獣の槍は強大な武器で、使い手の魂を奪う代償がある。
物語後半では、白面の者との最終決戦が沖縄沖で行われる。
『うしおととら』は多くのゲーム、舞台、アニメに派生し、幅広いメディアで展開されている。
2024年には新たなショートアニメが放送される予定。