コンシューマーゲーム大辞典

『水の旋律』はKIDが発売したゴシックロマンスアドベンチャーゲームで、乙女ゲームに分類される。
初回限定版には特典ドラマCDが付属し、2005年にPS2版が発売された。
2006年には続編『水の旋律2 〜緋の記憶〜』が発売され、初回限定版にドラマCDと特製絵本が付属した。
PS Portable版も2009年と2010年にそれぞれ登場した。
物語は八百比丘尼の伝説を基に、現代に生きる少女・白石陽菜を中心に展開。
制作開始前に企画が2年存在していたが、制作の問題で実現が遅れた。
制作後、伝奇要素を強調したゴシックロマンスになった。
店舗特典としてキャラクター別のドラマCDが配布された。
各キャラクターの幼少期などを男性声優が演じる点が特徴的。
特徴的なゲーム仕様で、選択肢に応じて犬に襲われることがあった。
作品のテーマは「八百比丘尼の運命」で、主人公たちがその運命を受け継ぐ物語。
各キャラクターには特殊能力があり、使役することができる。
主要キャラクターには白石陽菜や柏木きら、桐原貴人などがいる。
戦闘システムが導入され、プレイヤーは感情移入しやすくなっている。
初期設定では現代の研究者という要素があったが、和風に改められた。
声優陣やドラマCDの内容が好評で、キャラクターの魅力を引き立てた。
ゲームは多様なメディア展開があり、小説やファンブックなどが製作された。
公式ビジュアルファンブックやドラマCD、キャラクターソングなどがある。
KIDはこのゲームが最後のオリジナルタイトルであり、後に倒産した。
文化や神話に深く根ざしたストーリーが評価されている。