コンシューマーゲーム大辞典

『What Remains of Edith Finch』は、Giant Sparrowによって開発された一人称視点の探索型アドベンチャーゲーム。
2017年にPlayStation 4、Windows、Xbox Oneでリリースされ、以降は他のプラットフォームにも展開された。
ゲームは17歳のエディス・フィンチが主人公で、彼女の家族の不幸な歴史を探求するストーリー。
家の再探索を通じて、家族の一連の死亡事件が明らかになる。
ゲームは相互に関連したアンソロジーの形式で、プレイヤーは各家族の物語を体験する。
無数のメディアと視点を用いて、自由意志、運命、記憶、死といったテーマを扱う。
臨場感のあるストーリーテリングやキャラクターが称賛された。
2017年には英国アカデミーゲーム賞（BAFTA）で最優秀ゲームを受賞。
プレイヤーはエディスとして、家や周辺の自然を探索し、家族の思い出が保管された部屋を訪れる。
各部屋は故人の記念として保たれ、エディスのナレーションが物語を深める。
死亡の仕方はそれぞれ異なり、プレイヤーは真実性に疑問を持つ体験をする。
ゲームの開発は2013年から始まり、当初のアイデアから多くの変更があった。
背景音楽はJeff Russoが担当し、様々なジャンルの音楽が使われている。
ゲームのクライマックスでは、エディスの妊娠が明かされ、物語のエンディングに繋がる。
受賞歴や評価は高く、特にストーリーの革新性が評価された。
各家族メンバーの部屋のデザインは、キャラクターの背景を豊かに表現するために工夫されている。
ゲームは「不気味さ」を追求しながら、ホラー要素は控えめに扱われている。
プレイヤーが体験するそれぞれのエピソードは、現実か幻想か分からない曖昧さがある。
開発チームは、物語を通じてプレイヤーに美しさと重圧を感じさせることを目指した。
エディスが家族の物語を記録するジャーナルは、未出生の子供のためのものとして描かれている。