コンシューマーゲーム大辞典

Color Dreams（StarDot Technologies）は、アメリカの会社で、かつて任天堂エンターテインメントシステム（NES）の非ライセンスゲームを開発・出版していた。
1990年代中頃にビデオゲーム業界を離れ、IPカメラおよび監視機器の開発にシフトした。
正規ライセンスなしでNESゲームを開発したことが特徴であり、10NESロックアウトチップを回避してゲームを制作していた。
1989年に「Baby Boomer」を成功裏にリリースし、その後「Captain Comic」「Crystal Mines」「Robodemons」などが続いた。
ゲームの品質が低いため、1990年に「Bunch Games」というレーベルを設立し、低品質ゲームをリリースした。
1991年、キリスト教をテーマにしたゲームを発表するために「Wisdom Tree」を結成し、「Spiritual Warfare」や「Bible Adventures」がヒットした。
Wisdom Treeは北米で唯一の非ライセンスSNESゲーム「Super 3D Noah’s Ark」を制作した。
1996年にゲームビジネスを終了し、デジタルカメラ開発へと移行した。
開発が中止されたプロジェクトには「Hellraiser」に基づいたゲームがあり、「Super Cartridge」という特別なカートリッジを用いる予定だった。
2011年8月、プログラマーKen Beckettが「Crystal Mines」のソースコードを公開した。
すべてのゲームはNES向けに開発された。
登場したタイトルは多岐にわたり、1989年から1995年までに多くの作品をリリースした。
Color Dreamsのゲームは任天堂のロックアウトチップを回避でき、NESシステムで動作可能だった。
同社のゲーム開発には様々な社外の関わりがあった。
Ken Beckettのライセンスにより、ソースコードの個人使用が許可されているが、商業利用は不可。
認知度が低いが、Color Dreamsはゲーム開発におけるユニークな存在であった。
「Color Dreams」の悪名は、ゲームの質と関連した報道から来ている。
順当にゲームビジネスを進化させた事例として、他社のゲームのリリースも行った。
Wiiのゲームの開発にもその影響が見られるかもしれない。
非ライセンスゲームとしての限界を克服する試みがあったことは、業界内での興味深い一幕である。
同社のゲームには独自のカラーエフェクトが用いられていたことも特徴的であった。
Color Dreamsの影響は、後のインディーゲーム開発にも色濃く残っている可能性がある。