コンシューマーゲーム大辞典

『ファイナルラップ』は1987年にナムコ（現バンダイナムコエンターテインメント）が開発したレースゲーム。
初めて筐体間のデータリンクを導入し、最大8人同時プレイが可能。
乱入を抑止するシステムがないため、対人トラブルが発生することも。
1作目は鈴鹿サーキットのみのコース、続編で複数コースの選択が可能に。
トッププレイヤーにタイム追加され、全員同時スタートやゴム紐のような「ラバーバンド」システムを採用。
プレイヤーの裾野を広げる初心者向けのシステムが対戦型レースゲームの基本形となる。
予選なしでいきなりレースに挑む形式は対戦型ゲームの特性を考慮したもの。
最初のロケーションテストで対人機能が認識されず、プレイヤーがソロプレイ中心だった。
観客や店員が実況するスタイルが生まれたことも特徴。
『ファイナルラップ』のファミコン版やPCエンジン版があり、それぞれ異なる評価を受けた。
アーケード版はゲーム誌で高評価を得ている。
シリーズは『ファイナルラップ2』『ファイナルラップ3』『ファイナルラップR』など続編がリリースされた。
最終作『ファイナルラップR』は1994年リリース、公式マシン・コースを再現。
各作品には当時のF1マシンが登場し、実際のコースが組み込まれている。
競技やキャラクターに関するバックストーリーやパロディ要素も存在。
全体として、レースゲームの進化に寄与した作品として位置づけられている。