コンシューマーゲーム大辞典

パワーレンジャーは、1993年から始まり、シーズン30まで日本の特撮番組「スーパー戦隊」を基にしたアメリカのメディア・フランチャイズ。
クリエイターのハイム・サバンは、日米の文化の橋渡しを目指し、コンセプトを構築した。
シリーズは「スーパー戦隊シリーズ」の前年に放送された作品を基にしており、アメリカでの特撮制作は経済的に困難とされる。
子供向け実写番組として、アメリカで初めて成功を収めた。
番組のターゲット年齢は3歳から11歳と、日本よりも若干上。
シリーズは多民族国家であるアメリカを反映し、人種・性別の均整が図られている。
アメリカ版は日本版との映像流用がありつつ、新しいドラマパートが撮影されるスタイルで制作される。
シリーズの成功により、日本のスーパー戦隊シリーズは海外市場での道が開かれた。
パワーレンジャー関連の玩具は大ヒットし、1994年にはアメリカ国内で10億ドル以上の売り上げを記録。
パワーレンジャーの人気から派生した映画版も制作され、商業的成功を収めた。
ディズニー傘下に移行後、制作方針が変わり、よりオリジナルの世界観を模索するようになる。
サバン・キャピタルが権利を買収後、新シリーズ制作が開始された。
ハズブロはパワーレンジャーシリーズの完全オリジナル制作を計画し、その制作が進行中。
パワーレンジャーの構造がアメリカ文化に合わせて変更され、ストーリーはより現代的でコメディ寄りになった。
法的な制約や制作費から、アクションが中心になり、ヒーローの台詞回しもアメリカに合ったものに変化した。
シリーズは国際的に展開し、65ヶ国以上で放送されている。
時には社会問題として暴力的な描写に対する批判があった。
日本ではアメリカ版放送が少ないが、近年では日本語吹替版プロジェクトが進行している。