コンシューマーゲーム大辞典

『ゲームの達人』はシドニィ・シェルダンの1982年発表の小説で、テレビドラマや映画にもなった。
物語は4部構成で、巨大企業の社長ケイト・ブラックウェルの死期を悟る場面から始まる。
ケイトは「ビジネスはゲーム」と考え、彼女自身と一族の運命を見つめ直す。
ジェミー・マクレガーという青年が南アフリカでダイヤモンドを発見するが、詐欺師に騙されて全てを失う。
ジェミーは黒人バンダと共にダイヤモンドを盗み、会社を設立する。
ジェミーの息子は誘拐され、ジェミーは廃人同然となり死去。
残された妻マーガレットが娘ケイトを育て、会社を成長させる。
ケイトはデビッドと結婚し、社長に就任するが、デビッドは他の女性と結婚するため会社を辞める。
ケイトは息子トニーに期待をかけるが、彼は精神的に追い込まれる。
トニーは母ケイトを憎み、精神病院に入ることになる。
ケイトの孫娘イブは、妹アレクサンドラを排除しようとする。
最終的にケイトは90歳を迎え、物語は終わる。
本作は1988年に日本でも放映された。
劇中には複雑な人間関係や復讐劇が描かれている。
ケイトは強い意志と商才の持ち主として描かれる。
漫画やゲームも展開された成果物がある。
イブとアレクサンドラのキャラクターは特に注目される。
物語は成功と破滅のサイクルを表現している。
シェルダンはこの作品で売れっ子作家となった。
登場人物たちの運命が絡み合いながら進行する。