コンシューマーゲーム大辞典

PCエンジン版『初恋物語』、PC-FX版『続・初恋物語』からの移植・リメイク
ゲーム内容
主人公は1か月後に引っ越し予定、期限内に初恋を成就させるのが目的。
幼馴染ヒロインなどから“初恋の相手”が決定される設定。
学校や日常でスケジュールを組み、勉強・運動・会話・アルバイトなどを行う。
パラメーターを上げつつ、印象度や評価を高めていく形式。
選択肢には会話や見つめる、妄想シーンなどユニークなものもある。
アルバイトとして「美術モデル」など高額報酬イベントが存在。
プレゼント購入や母親への相談など行動バリエーションあり。
ゲーム進行役キャラが従来作から変更。
新シナリオが追加された。
SS版では演出や画面の変化が少なく、退屈に感じる場面も。
1週間ごとにパラメータ公開、育成進行を確認可能。
評価・レビュー
全体的にシンプルでオーソドックスな恋愛SLG。
PCエンジン版と比べて大きな違いは少なく、絵柄が主な差異。
音声はかなり使い回されており、ボイス量も少なめ。
イベント数が少なく、単調にパラメータ上げを繰り返す印象。
エンディングがあっさりしており、余韻が乏しい。
雰囲気的に地味で演出面も弱い。
好きな声優が出演していれば楽しめるかもしれないが限定的。
シリーズ中ではストレスなく進めやすい点もある。
主人公の行動が痛々しく、プレイ感が“黒歴史”寄りに見えるとの感想あり。
総評
セガサターン版は、過去作のリメイク要素はあるものの地味で古典的。
シナリオや進行役変更などの新要素はあるが、大きな革新はない。
恋愛シミュレーション初心者にはわかりやすいが、退屈になりやすい。
初恋をテーマにした切ない設定は魅力だが、ゲーム性に厚みが不足。
コレクション目的やシリーズファン向けの作品といえる。