コンシューマーゲーム大辞典

『十二国記』は小野不由美によるファンタジー小説シリーズ。
中国風異世界での物語で、十二の国が舞台。
終わりがなく継続中、アニメ化やドラマCD化などメディアミックス展開も豊富。
王政が基本で、麒麟が天の意志を受けて王を選定する。
物語のテーマは「生きることの難しさ」とその対峙。
第一作は『魔性の子』（1991年）で、ホラー小説として書かれた。
第1作目『月の影 影の海』（1992年）が講談社X文庫から発表。
キャラクターや背景設定は古代中国の文化・思想に基づく。
作品は異世界と地球が交差し、海客・山客と呼ばれる人々が流入する設定。
主人公は各作品で異なり、個々のキャラクターが成長や冒険を通じて運命に立ち向かう。
新潮社に移籍後、新装版や短編集、完全版が発行される。
読者層は少女から成人まで広がる。
シリーズ累計発行部数は2021年9月時点で1280万部を超える。
アニメ版は2002年に放送され、その後再放送や劇場版も制作。
読者へのメッセージとして「自己探求」や「帰属意識」がテーマに。
麒麟や神仙、妖魔の存在が物語に深みを与える要素。
シリーズ内のキャラクターや物語は時代を超えて繋がっている。
中国歴史小説に近い政治的テーマを含む。
女性更新を反映した視点やキャラクター描写がある。
小野不由美はもともとファンタジー作品の執筆は経験しておらず、他作品を参考にしている。