コンシューマーゲーム大辞典

『孔雀王』は荻野真による日本の漫画シリーズで、密教をテーマにしたメディアミックス作品。
1985年から1989年まで『週刊ヤングジャンプ』に連載され、累計2000万部以上を発行。
シリーズは全17巻の単行本と11巻の文庫版に分かれており、最初は短編連作として始まった。
主人公は退魔師の孔雀で、物語は化け物退治から始まり、最終的には闇の密法集団・六道衆との戦いへと進行。
初期のエピソードは1話完結だが、徐々に大きなストーリーへ発展し、様々な神話が組み込まれる。
最終決戦には孔雀の双子の姉・朋子が関与し、家族の秘密が明らかになる。
初刊の人気により、作家の負担が増し、連載中は「描くのを止めたい」と感じたこともあった。
1990年から1992年には続編『孔雀王 退魔聖伝』が連載された。
続編では主人公が前作の恩恵を受け、設定が多少変わるが、ストーリーは繋がっている。
『孔雀王』シリーズはアニメ化やゲーム化もされ、多様なメディアで展開。
作中の登場人物には、主人公孔雀とその仲間たち、また敵キャラクターが含まれる。
作品はオカルトやエログロといった要素を取り入れ、独特の雰囲気を醸し出す。
物語中では多くの神々や伝説的存在が描かれ、宗教や神話への考察を促す。
最終的には、孔雀の運命や成長が描かれ、ファンタジーと現代の要素が交錯する。
作者は2019年に逝去し、最終話は病床で書き終えた。
シリーズ全体を通して、個々のキャラクターの成長や内面的葛藤がテーマに。
各巻には短編エピソードや外伝的要素が含まれている。
公開されたOVAや映画も存在し、視覚的アプローチからも多くのファンを魅了した。
作品は深いストーリーテリングと豊かなキャラクターデザインで評価されている。