コンシューマーゲーム大辞典

バトルテックはFASA社が製作したロボット兵器同士の戦闘を楽しむウォー・シミュレーションゲーム。
1984年にボードゲームとして初版『バトルドロイド』として発売された。
日本のアニメ作品から無断使用された設定があり、日本では混同されやすい。
2001年にFASA社が解散、以降はCatalyst Game Labs社が管理。
バトルテックはボードゲーム、コンピュータゲーム、ミニチュアゲーム、テーブルトークRPGなど多岐にわたる展開を持つ。
ゲーム内のロボットは「バトルメック」と呼ばれ、重装甲のメックが有利である一方、軽量級メックもシチュエーションによっては優位に立つ。
プレイヤーはメックのカスタマイズが可能で、高い自由度が特徴。
メック同士の戦闘は射撃戦が基本だが、装甲部位ごとに耐久力が設定されている。
戦闘中、メックは熱ポイントを管理し、自動停止や自爆のリスクがある。
テーブルトークRPG版『メックウォリアー』ではキャラクター成長や日常生活を楽しむ要素がある。
コンピュータゲーム版は多様なタイトルがあり、特に『メックウォリアシリーズ』が人気。
バトルテックセンターというアーケードゲームも存在したが、日本では短命であった。
本作はまた壮大な小説シリーズを持ち、スター・ウォーズに匹敵する世界観を形成。
2060年ごろに始まる宇宙文明を背景に、31世紀には社会が荒廃し、傭兵が主役となる。
氏族（Clan）が登場し、中心領域との差異が描かれる。
各種武器やメカのカスタマイズ要素がゲームの魅力になっている。
日本では1992年に日本語版が発売されたが、ブームには至らなかった。
近年も新作やアーケード版が展開されている。
アニメコンベンションなどのイベントも実施され、ファン層が形成されている。