コンシューマーゲーム大辞典

『メダル・オブ・オナー』シリーズはエレクトロニック・アーツが発売するFPSゲームで、主に第二次世界大戦を舞台にしている。
シリーズ第1作は1999年にリリースされ、タイトルはアメリカの名誉勲章に由来する。
スティーヴン・スピルバーグが共同創業者のDreamWorks Interactiveが開発を担った。
スピルバーグは映画『プライベート・ライアン』の制作時にゲームのアイデアを持ち込んだ。
シリーズの最初のゲームは当初、FPSが注目されていない市場で開発された。
開発は1998年公開の『プライベート・ライアン』の成功に影響を受けた。
ゲームはキャラクターのアニメーションやAIが先進的で、様々な反応を示す敵キャラクターが特徴。
音響効果と音楽も重視され、作曲家マイケル・ジアッチーノが参加した。
1999年の発売後、シリーズは続編やリブートが行われ、多様なプラットフォームに展開された。
特に『メダル・オブ・オナー アライドアサルト』は高く評価され、多人数マルチプレイヤーモードを初めて搭載した作品。
2010年のリブート版はアフガニスタンを舞台にしたが、以後の作品は評価が分かれた。
FPSトレンドが現代戦に移行したことにより、新作のリリースが減少した。
2020年にはOculus VR対応の『Medal of Honor: Above and Beyond』がリリースされた。
シリーズ全体で合計約2893万本が売上げを記録し、最も売れた第二次世界大戦ビデオゲームシリーズとされた。
多くのタイトルがFPS形式だが、携帯機向けには異なるゲームスタイルも存在した。
シリーズは映画とゲームの融合の成功例とされ、多くのゲームメディアから評価を受けた。
『メダル・オブ・オナー』の音楽は政治活動で初めて使われたビデオゲーム音楽としても知られている。