コンシューマーゲーム大辞典

価格は299ドル　ドル円111.15換算で記載
N-GageはNokiaが開発したスマートフォンで、2002年11月に発表、2003年10月に発売された。
モバイル電話と携帯ゲーム機の機能を統合し、Symbian OS v6.1のSeries 60プラットフォームで動作。
ゲームボーイアドバンスからプレイヤーを引きつけることを試みたが失敗。
初代N-Gageは「タコ電話」と呼ばれ、デザインが批判された。
N-Gage QDが2004年にリリースされ、初代の問題を修正したが、商業的成功は収められなかった。
2006年2月にN-Gageは生産中止となり、Nokiaは他のスマートフォンにゲーム機能を移行。
N-Gageプラットフォーム（N-Gage 2.0）は2007年に発表され、2008年に複数のSymbian S60スマートフォンで対応。
N-Gageは約2.1インチのTFTディスプレイを持ち、Bluetoothやインターネットでのマルチプレイヤーゲームが可能。
MP3、Real Audio/Video再生機能も搭載されていた。
開発予算は1億ドル以上、ゲーム開発には60万～150万ドルかかっていた。
発売価格は299ドルだったが、商業的には成功しなかった。
発売初期にはゲームボーイアドバンスに100対1で売上が劣っていた。
機能的な欠点や使い勝手の悪さが販売の妨げとなった。
N-Gageのハードウェアは期待された売上の3分の1しか達成できなかった。
2006年までに出荷は200万台を超えたが、消費者の認知度は低かった。
一部ゲームは好評を得たが、全体としてN-Gageの印象を改善することはできなかった。
N-Gageは接続するために電池を取り外す必要があり、ユーザーに不便を強いたデザインであった。
最も最後にリリースされたゲームは2006年3月の「Civilization」であった。
N-Gage ICというキャンセルされたハードウェアのプロトタイプが2021年に発表された。
N-Gageブランドはゲームメディアや一部消費者から悪評を受けていた。