コンシューマーゲーム大辞典

『YAWARA!』は浦沢直樹による日本の漫画作品で、1986年から1993年まで連載された。
主人公は猪熊柔で、柔道の才能を持つ普通の女の子になりたいという葛藤が描かれている。
作品は第35回小学館漫画賞を受賞し、累計発行部数は3000万部を超える。
1989年にテレビアニメと実写映画化され、アニメは1992年まで放送された。
主題は柔道であり、爽やかさやコメディタッチの展開が特徴。
短大に進学後、柔道部が設立されるなど、柔道の普及に影響を与えた。
女性の柔道部員が増加し、女子柔道が注目されるきっかけとなった。
物語の中で、柔はバルセロナオリンピックで金メダルを目指す。
連載当初はパロディとしての意図があったが、ライト感覚の作品となった。
作者の浦沢は本作を実験作と位置づけている。
笑いと感動が織り交ぜられた内容で、多くの読者から支持を受けた。
主な登場人物には、祖父の猪熊滋悟郎、友人の松田耕作、ライバルの本阿弥さやかなどがいる。
浦沢は将来の医療漫画を企画していたが、柔道をテーマにした作品に転換した。
メインテーマには、家族の絆や努力の大切さが描かれている。
漫画が高く評価され、社会的な影響力を持つ作品となった。
アニメ化の際には視聴率も高く、多くの子供たちから支持された。
スピンオフ作品『JIGORO!』も連載されたが、こちらは祖父の若い頃を描いている。
作品の印象は、単なるスポーツ漫画ではなく多面的な内容を持つと評価される。
女子柔道選手の田村亮子（後の谷亮子）のニックネームは「ヤワラちゃん」となった。
洋画や他の作品からの影響を受けた表現も取り入れられている。