コンシューマーゲーム大辞典

『マリア 君たちが生まれた理由』は1997年にPlayStationおよびセガサターン用として発売された日本のゲームソフト。
企画立案者は福田桐枝で、ゲームは「インタラクティブ・ドラマ」として構成されている。
ゲームには400本のムービーが含まれ、収録時間は約1時間、容量は340MB。
プレイヤーが読み疲れないよう、シナリオは簡潔にまとめられ、会話形式で表現されている。
本作はテキストアドベンチャーの要素を含み、先行作品『弟切草』や『かまいたちの夜』の影響を受けている。
続編『マリア2 受胎告知の謎』が1999年に発売されたが、独立した物語となっている。
主人公の筒井マリアは多重人格を持ち、両親を目の前で殺される。
マリアは自殺を図り入院後、担当医の高野潤が彼女のカウンセリングを行う。
高野は11年前の未解決事件に巻き込まれ、真相を知ることになる。
マリアの人格の1つには攻撃的な性格の「セト」が含まれ、自己破壊的行動を企てる。
高野潤は精神医学に詳しい新米外科医で、過去の経験からマリアに対する理解を深める。
本作のデザインやキャラクターはエジプト神話からのインスパイアを受けている。
ゲームは精神障害をテーマにしており、批判の声もあったが、最大限の配慮がなされているとメーカーは説明している。
主要キャラクターの設定やバックストーリーが詳細に描かれている。
この内容は要点を簡潔にまとめたものです。