コンシューマーゲーム大辞典

アーケード版チェイスH.Q.系の人気シリーズで、メガドライブ版スーパーH.Q.とは内容が異なるSFCオリジナル作
ゲーム内容
犯罪車両を追跡し、体当たりで止めて逮捕するタイプのカーアクション
全5面構成で、各ステージごとに制限時間内にターゲット車を追い詰めればクリア
5面クリア後にハードモードへ行くかどうか選択が出るが、無視して待てばそのままエンディングとスタッフロールへ
ハードモードをクリアすると追加エピソードと追加ミッションが出現し、さらに遊べる
犯人車両にダメージを与えるほど挙動が変化し、加速して逃げようとする演出がある
一般車やバイクなどの交通車両も多く、接触すると速度低下やコースアウトにつながる
システム・攻略要素
視点はコックピット寄りのドライバー視点で、スピード感は高いが視界が狭く敵の位置や距離感をつかみにくい
十字キーでステアリング、アクセル、ブレーキ、ニトロを使うシンプルなボタン操作
シフトはオートマとマニュアルを選択可能で、マニュアルシフトの方が最高速を出しやすい
ニトロ使用時は時速400キロクラスまで加速し、スーパーファミコンとは思えない速度感を味わえる
敵車や一般車に接触せず追い越しを続けるとスコア倍率が上がるなど、危険運転を評価するスコアシステムを採用
ボス車両との体当たり戦では、道路幅に余裕がある側からぶつかっていくと、車道外に弾き出されにくく効率よくダメージを与えられる
ハードモードや追加ミッションでは、ヘリ撃墜も含む高難度の追跡や制限時間がプレイヤーを追い詰める
音楽・サウンド・声優
スピード感のあるロック調BGMが多く、チェイスの緊迫感と爽快感を演出
逮捕時の掛け声など一部ボイスもあり、犯人確保の瞬間を盛り上げてくれる
評価
ドライバー視点の臨場感とスピード感は当時として高く評価されるポイント
スーパーファミコンでこの処理速度と疑似3D表現を両立している点が技術的に注目された
反面、視界の狭さや距離感のつかみにくさから、好みが分かれるという意見もある
ノーマルモードは比較的易しく、ハードや追加ミッションで一気に難しくなるメリハリ型の難易度設計
アーケード版そのままではないが、チェイスH.Q.らしい「ぶつけて止める」爽快さは十分に再現されていると評価されがち
総評
犯人車両に体当たりして逮捕する、分かりやすくて派手なカーアクション作品
ルールがシンプルで、ノーマルなら短時間でもエンディングまで到達しやすい
コックピット視点とニトロによる超高速走行が魅力で、ストレス発散用にも遊びやすい
難易度の高い視点とスピードに慣れているプレイヤーほど、ハードモードや追加ミッションまで含めて長く楽しめるタイプ
チェイスH.Q.シリーズが好きな人や、スピード感の強いレース・カーアクションが好きな人には一度触ってほしい一本