不思議の国のアリス

ゲームボーイアドバンス

更新日 2025/10/03

原作：イギリスの童話『不思議の国のアリス』
発売年：2000年代前半（PS2移植は2003年ごろ）
入手困難なマイナー作品として知られている
ゲーム内容
『不思議の国のアリス』の世界を舞台にしたファンタジーボードゲーム
ドット絵化されたアリスと登場人物がボード上を進む
原作の名場面をモチーフとしたイベントが発生
ジョン・テニエルの挿絵を用いた一枚絵演出が特徴
絵本調のCGが使用されており、可愛いと感じる人と不気味と感じる人で意見が分かれる
全体的に子ども向けの作風を意識して作られている
システム・攻略要素
サイコロは使わず、カードを使用して移動歩数やイベントを決定する独特のシステム
床がパネル状になっており、パネルをめくってポイントを集める形式
勝利条件は30ポイントを先取すること
イベント発生時に展開が変化する場合があり、逆転要素も存在
手札によって勝敗が左右されやすく、戦略性にはやや欠ける
最終盤はゴール（ポイント達成）を巡る押し引きになることが多い
複数人でのプレイにも対応（対戦型ボードゲーム）
音楽・サウンド・声優
BGMは童話の雰囲気に合わせたファンタジックな楽曲
効果音は軽めで、イベントシーンを彩る役割
音楽は全体的に雰囲気とマッチしており評価が高い
声優によるボイスはなし（GBAの制限による）
評価
キャラクターとグラフィック演出は概ね好評
イラストの忠実な再現やミニキャラの可愛さが評価ポイント
音楽は世界観との相性が良く高評価
一方でゲームバランスや戦略性の低さが短所として指摘される
内容が単調になりやすく、長期プレイでは飽きが来るとの声
コレクターアイテムとしての価値は高い
アリスファン向け・観賞用として好意的に受け止められている
総評
独特なカード移動＆パネル制という実験的なシステムを持つボードゲーム
戦略性は低いが、原作ファンを意識したビジュアル演出と世界観再現度は高い
難易度・ゲーム性は子ども向け寄りで、深い駆け引きは期待できない
マイナー作品ながら、アリスファンやレトロゲームコレクターにとっては貴重な1本
後年PS2へ移植されたが、GBA版特有のドット絵の魅力も根強い
全体としては「ファン向け・観賞的ボードゲーム」という評価が多い