コンシューマーゲーム大辞典

『サンサーラ・ナーガ』は1990年にリリースされたファミリーコンピュータ用のロールプレイングゲーム。
押井守と伊藤和典が監修・脚本を担当し、音楽は川井憲次、キャラクターデザインは桜玉吉。
ゲームのインスピレーションは「ドラゴンクエストII」で、開発の経緯には押井の企画書が関与。
特徴は「竜の育成」システムで、プレイヤーが育てた竜と共に旅をする。
主人公はほとんどの地域に移動可能で、地形によって出現モンスターの強さが決まる。
本作の世界観は仏教やヒンドゥー教に基づき、サンスクリット語が用いられる。
ゲーム中には戦闘やアイテム使用の新しいシステムが存在し、成長要素がある。
コマンド選択によってストーリーが進行する点が、プレイヤーの自由度を高めている。
主人公の少年・ケマルは「竜使い」を目指し、村を抜け出す物語。
続編として『サンサーラ・ナーガ2』が1994年にスーパーファミコンで発売。
卓越したデザインや独自のシステムで一部から評価されるが評価は分かれる。
ファミコン通信のクロスレビューで25点を獲得し、ファミリーコンピュータMagazineでは20.33点。
ゲーム書籍や雑誌での評価は両極端で、商業的成功には疑問も。
戦闘システムやストーリー展開における自由度の高さが際立つ。
多数のキャラクターが登場し、それぞれが物語に重要な役割を果たす。
力不足やバランスの悪さが批判点として挙げられる。
ゲームのサウンドトラックや攻略本もリリースされている。
押井守の他作品と繋がりを持ち、多次元的な要素を持つ。
「はらたま」という立ち食いそば屋がゲーム内での重要な要素となる。
特定のアイテムやモンスターがゲーム進行に影響を与える事例が多々ある。