PlayStation

PAL 神犬伝説

更新日 2025/11/13
PAL 神犬伝説
舞台は少し変な現代日本で、ノストラダムス委員会が実権を握る世界。
キャッチコピーは「100時間遊べるRPG」だが、実態とのギャップも指摘されている。
ゲーム内容
少女カオルがノストラダムスに連れ去られ、彼女の愛犬パルが神の力で人間の姿を得て救出の旅に出る物語。
日本神話と西洋神話、オカルト、世知辛い社会風刺がごちゃ混ぜになった独特の世界観。
ストーリーは単なる「ヒロイン救出」ではなく、人間になった犬パルの葛藤や立場の切なさに踏み込む構成。
中盤以降は伏線回収が多く、特に終盤は複数キャラの思いがぶつかるドラマ性の高さが評価されている。
雨宮慶太らしいヒーロー的な熱さと、浦沢義雄らしいカオスなコメディと人間臭さが同居したシナリオ。
システム・攻略要素
パーティは最大4人のターン制バトルで、行動入力順と素早さで行動順が決まる。
攻撃は通常攻撃と6属性の術攻撃があり、敵にも属性と弱点・耐性が設定されている。
巻物を装備して術レベルを上げる育成方式で、一定回数使うと術を習得する仕組み。
一般人の仲間ユキトは術の代わりに料理コマンドで回復や攻撃を行うサポート役。
街中でもランダムエンカウントが発生し、広いマップ探索と相まってストレスになりやすい。
序盤に「エサ入れを調べる」「カオルの家の窓から侵入する」などヒントが乏しい詰まりやすいポイントがある。
ステータス画面で攻撃力や防御力などが一切見られず、成長具合や戦略を把握しにくい。
巻物の付け替えは各地の神社のみで可能、終盤は事実上巻物変更不可となり育成や戦略の幅が狭まる。
ゲーム全体は一方通行気味で、特に終盤は買い物や補充に戻れず少ないアイテムで連戦を強いられる。
序盤の雑魚は非常に弱い一方、中盤以降は状態異常主体のボスや耐久戦が増え、バランスの振れ幅が大きい。
ラスボスは異常な耐久力と強力な術を持ち、長時間戦闘と運要素が重なり「RPG屈指の理不尽さ」で悪名高い。
音楽・サウンド・声優
BGMは後藤次利が担当し、ゲーム音楽としての完成度が高いと非常に評価されている。
特にボス戦BGMは壮大でテンションを上げてくれる曲としてファンから支持される。
ゲーム全体の出来を否定するプレイヤーからも「音楽だけは神」と言われるほど評価が突出している。
評価
世界観やシナリオ、キャラクター、音楽が刺さったプレイヤーからは「粗は多いが名作」と高く評価されている。
一方で、不親切な導線、街中エンカウント、一方通行構造、極端な戦闘バランス、ラスボスの理不尽さから「クソゲー」扱いも多い。
売り文句がゲーム面のボリュームを強調していたため、シナリオ重視の実態とのギャップがガッカリ感を助長した。
総評
PS1でも屈指の賛否両論RPGであり、システム面は荒削りだが独自性の強いシナリオと音楽が光る問題作。
雨宮慶太や浦沢義雄の作風が好きで、攻略情報を活用しつつ理不尽な戦闘を許容できる人向けの通好みタイトルと言える。
発売日
北米未発売
欧州未発売
ブラジル未発売
販売価格
7,480
駿河屋価格
※箱説付き金額を優先
570
ハード
PlayStation
ジャンル
RPG
シリーズ
開発元
フィルインカフェ / 東北新社 / 東映
発売元
東北新社
国内売上数
0
世界売上数
0

駿河屋価格チャート

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