コンシューマーゲーム大辞典

『ダービースタリオン』は競走馬育成シミュレーションゲームで、1991年にアスキーから発売開始。
開発者は薗部博之で、シリーズは日本の競馬シミュレーションゲームの草分け的存在。
プレイヤーは生産者、馬主、調教師として競走馬の育成を行い、JRA全GIタイトルの獲得を目指す。
ゲームは牧場、厩舎、競馬場を舞台に、平日と休日で1週間単位で進行。
一部の作品では、プレイヤー間で育てた馬の対戦ができる「ブリーダーズカップ」モードが導入されている。
競走馬や人物は実名と仮名が混在し、実際の競馬ルールに基づいた設定。
1990年代半ばに「ダビスタブーム」が起こり、専門誌の創刊やプロゲーマーの出現もあった。
ゲームの内容はシンプルで、プレイヤーの所有馬以外には個別データがない。
人気の衰退により、競馬雑誌からの関心が薄れ、プロゲーマーは他業界に転身した。
各作品は異なる機種や時期にリリースされ、内容やシステムが進化してきた。
プラットフォームの多様化（ファミコン、スーパーファミコン、PS、DSなど）が行われている。
2020年にはNintendo Switch版が発売され、ブリーダーズカップが復活した。
シリーズは調教やレースの現実を再現し、多くのプレイヤーに支持されている。
競馬界への影響も大きく、競馬関連の論争や特殊な遊び方が考案された。
ゲーム内の仕様やバグ問題が時折話題になり、改善要望などの動きもある。
ダービースタリオンは、他の競馬ゲームと異なり、ファミコンからのスタートが特徴。
調教やレースはプレイヤー任せの「おまかせ」機能も選択できるようになった。
現在もプレイヤーがブリーダーズカップを楽しむための大会が存在している。
昔のゲームと比較して、最近の作品はインターネット機能や新しい要素が追加されている。
CMで起用されたタレントや、専門誌の連載など、メディアミックスが行われた。