コンシューマーゲーム大辞典

◆ ゲームシステム・内容
現実の1日がゲーム内の1年に相当（7年間育成）
主人公は少女の家庭教師兼近所のお兄ちゃん的立場
イベントはリアルタイムで進行、未起動で見逃すこと多数
イベント発生は短時間、逃すと基本的に回収不能（後にダイジェスト表示あり）
時間停止・早送り機能なし、連続プレイ非対応で非常に不便
PS3非対応（ポケステが使えないため）、PS2でのみ起動可能
◆ ヒロイン「植野史緒」の特徴
スポーティで元気なボーイッシュ系少女
勉強は苦手だが運動と料理が得意
非常に人懐っこく、ベランダから侵入する大胆行動も
性格はテンション高めで、典型的な“元気っ子”描写
◆ ポケステ関連要素
ミニゲーム：「アミダでポン」（アミダ＋じゃんけん）、「ぽいっ！」（フリースロー）
「ぽいっ！」の方が稼ぎ効率・操作性ともに良好
所持金でプレゼント購入→好感度アップを図る流れ
金稼ぎには根気が必要（高額プレゼントは5万など高額設定）
◆ 評価・感想
コンセプトは面白いが、リアルタイム進行の設計が致命的
成長要素・日常観察のアイデア自体は光るが活かし切れず
1日で1年進行は過剰、まめな起動が強いられる
ポケステの抜き差しが煩雑でテンポも悪い
オープニング曲は高評価（3作中でも特に好評）
全体的に“ステレオタイプなキャラ付け”との指摘あり
実質的にフルプレイには1週間の時間拘束が必要
◆ 総評
良い点： 元気っ子ヒロインの魅力、音楽、育成＋恋愛の融合
悪い点： 極端なリアルタイム仕様、不便な設計、テンポの悪さ
評価： 実験的システムが足を引っ張る“惜しいソフト”
全体として「コンセプト先行・プレイヤー不在」の印象が強く、良質な素材を活かしきれなかったPS時代の挑戦的作品といえる。