コンシューマーゲーム大辞典

原作：アニメ『ガサラキ』をベースに制作
■ ゲーム内容
アニメの3年後を描くオリジナルストーリー。
高橋良輔監督監修による“アニメのその後”設定。
プレイヤーはタクティカルアーマー（TA）部隊の一員として戦闘任務に参加。
都市内でのテロ事件や戦闘を指揮し、任務を遂行する。
ゲームオリジナルの登場人物が中心で、隊員同士の友情や葛藤が描かれる。
アニメ登場キャラも一部登場するが、扱いは小規模。
ストーリーは短く、全体のボリュームは少なめ。
■ システム・攻略要素
戦闘は基本的にオート進行で、AIに行動を任せる形式。
自機・敵機ともにAIが低く、動きが不自然との指摘あり。
戦闘中にユニットの位置を操作できるが、操作性は悪い。
無線通信で操作が制限される場面が多くテンポが悪い。
シールドパック（HP相当）が戦闘ごとに消費される仕様。
敵が同じ場所で再出現するなど不自然な設計。
任務には制限時間があり、時間管理が重要。
フラグ管理が複雑で進行ルートが分かりづらい。
機体成長要素はあるが強化実感が薄い。
全マップ数が少なく、慣れれば6時間前後でクリア可能。
■ 音楽・サウンド・声優
BGMは重厚な雰囲気で、軍事ドラマ風の演出。
無線音声や効果音などは臨場感を意識して作られている。
デモムービーのセリフが早く、読み切れない箇所がある。
■ 評価
グラフィックとロード時間の短さは高評価。
ただし、ゲーム部分は未完成感が強く、戦略性・操作性・ボリュームの全てが中途半端との評価が多い。
■ 総評
アニメ『ガサラキ』の世界観を補完するオリジナル展開が魅力だが、戦略シミュレーションとしては粗削りな完成度。演出面は真面目ながらテンポや操作性に難があり、ゲームとしての面白さよりも“資料的価値”が重視されるファン向けタイトル。