コンシューマーゲーム大辞典

『Wipeout 3』は1999年にPsygnosisが開発し、Sony Computer Entertainmentが出版したプレイステーション向けのレースゲーム。
シリーズの第4作目であり、Wipeout 64の後の主な作品。
プレイヤーは反重力船を操作し、他の競争相手を排除する武器を使用。
デザインスタジオThe Designers Republicがゲームの未来的なデザインを担当。
16:9ワイドスクリーンと高解像度で動作する数少ないプレイステーションタイトルの一つ。
サウンドトラックにはDJ Sashaがセレクトしたエレクトロニカトラックが含まれ、The Chemical BrothersやOrbitalの作品も収録。
ヨーロッパでWipeout 3: Special Editionが2000年8月に再発売され、新たなトラックとコンテンツが追加。
批評はグラフィックス、音楽、ミニマリストデザインを称賛する一方、高難易度や新コンテンツの欠如が不満点とされた。
ゲームには6つのモードがあり、シングルレース、タイムトライアル、デスマッチタイプのEliminatorなどがある。
プレイヤーは相手を排除してポイントを獲得することができる。
ゲーム開発は新しいプレイステーション2発売前の9ヶ月という短期間で行われた。
開発陣は難易度を調整し、新規プレイヤーに配慮したコース設計を行った。
プレイステーションのアナログスティックに初めて対応し、スムーズな操作を実現。
ゲームの技術的な制約を軽減するために、遠くの船を低解像度で描画。
ゲームのデザインはリアルな未来を想定し、信じられるビジュアルを目指した。
音楽はゲームの初期段階から作成され、Sashaが担当。
ゲームはゲームショーでの発表後、1999年9月にリリースされた。
特別版には前作からのコースが追加され、4人同時プレイが可能。
評価は概ねポジティブで、非商業的な成功に至らなかった。
フランチャイズはPlayStation 2向けの『Wipeout Fusion』へと続く。
ゲームタイトルはヨーロッパと日本で異なるスタイルで表記される。