コンシューマーゲーム大辞典

『海腹川背』は1994年12月23日にスーパーファミコン用ソフトとして発売された横スクロールアクションゲーム。
主人公は「海腹川背」という名前の女の子で、釣り用ルアーを使って進むゲームプレイ。
ロープアクションを特徴とし、8方向にゴムロープを投げて様々な動きを可能にする。
開発はTNNが行い、キャラクターデザインは近藤敏信が担当。
1997年には続編『海腹川背・旬』がPlayStation用に発売され、シリーズ化される。
難易度はフィールドごとに異なり、上級者向けの難所も存在。
プロトタイプが2つ開発されたが、最終的に水路作成要素は排除された。
リプレイ機能やプラクティス機能が追加されており、クリアタイムを記録する要素がある。
2013年にニンテンドー3DS用の新作『さよなら 海腹川背』が発売された。
シリーズ名の「海腹川背」は、板前用語に由来している。
メディアミックスとしてコミックやサウンドトラックも展開された。
本作の音楽は中野雅仁と本山淳弘が担当している。
出版された攻略本や改訂版も存在し、ファミコン通信で高評価を獲得している。
ゲーム内にエンディングデモはなく、スタッフロールが流れるだけ。
キャラクター設定や裏設定の情報がウェブで公開されていた。
2020年にはアーケード版『海腹川背 Fresh! for AC』が稼働開始された。
複数の続編や派生作品があり、Nintendo SwitchやSteam版もリリースされている。
作品の商標権は現在、スタジオ最前線が保有している。
本作は見過ごされがちな存在であり、プロモーション活動に力を入れた。