コンシューマーゲーム大辞典

『Dishonored』（ディスオナード）は、2012年にベセスダ・ソフトワークスが発売したステルスアクションアドベンチャーゲームで、開発はArkane Studios。
ゲームタイトルの「Dishonored」は「汚名を着せられた」などの意味を持つ。
プラットフォームはMicrosoft Windows、PlayStation 3、Xbox 360で、日本版はPS3版のみ正常に販売された。
2013年には「Game of The Year Edition」が、2015年にはHD版が発売。続編『Dishonored 2』とスピンオフ作品『Dishonored: Death of the Outsider』もリリースされた。
ゲームの舞台はスチームパンク風の架空都市「ダンウォール」で、プレイヤーは復讐のために超常能力やガジェットを駆使して任務を遂行する。
プレイヤーの行動によってストーリーの結果やNPCの反応が変化する「カオス」システムが採用されている。
物語は女王の暗殺と、忠実な護衛官コルヴォの復讐の旅を描く。
解決方法は非致死や暗殺など多様で、自由度が高い。
ダンウォールでは疫病が蔓延し、政府はこの問題を利用して市民を圧制している。
コルヴォはアウトサイダーから超常能力を与えられ、復讐を果たそうとする。
グラフィックやアートスタイルは19世紀から20世紀初めのロンドンやエディンバラがモチーフ。
ゲームデザインにはロールプレイング要素も含まれている。
主人公コルヴォのキャラクターは声がなく、プレイヤーの選択で善悪が分かれる。
敵キャラクターには衛兵やウィーパー（感染者）などが存在し、異なる能力を持つ。
超常能力やガジェットの組み合わせが攻略の鍵であり、独特なゲームプレイが特徴。
日本版は完全に吹き替えで、英語版声優もキャスティングされている。
ストーリーはプレイヤーによって大きく変わるため、再プレイに対する動機付けが強い。
アートスタイルは手描きで、工業革命を意識したデザイン。
ゲームは全体を通じて高い評価を受け、数々の賞を受賞した。