コンシューマーゲーム大辞典

スーパーブラックバスシリーズの系譜にある作品
スーパーファミコン版「Super Black Bass 2」をベースにした内容と評される
■ ゲーム内容
ブラックバス釣りに特化したリアル指向の釣りシミュレーション
DSの画面が湖となり、バスの気配や風などの雰囲気を演出
プラクティスモードで腕を磨き、トーナメントモードで世界チャンピオンを目指す構成
日本の湖を攻略した後、アメリカの湖へ舞台が移る二段階のステージ構成
ルアーを集めて使い分けるコレクション要素あり
子供向け寄りのストーリー演出が入る点がスーパーファミコン版との違い
■ システム・攻略要素
通信対戦に対応し、対人で釣果を競うことが可能
タッチパネル操作などDS独自機能を取り入れたインターフェース
6つの湖と30エリアというボリュームで、ポイント選択方式の釣り場移動
ルアーは特性ごとに使い分けが必要で、大物狙いには選択と操作の工夫が重要
魚の食い付きはシビアで、最初はほとんど釣れないが、こつをつかむと一気に釣れるバランス
ファイト中はラインテンションの管理が重要で、雑に操作するとフックオフしやすい
一方で、スーパーファミコン版に比べて自由なボート移動が削られ、ポイント選択制になった点は不満として挙げられている
■ 音楽・サウンド・声優
湖の雰囲気や風などを意識した環境音系のサウンド演出
効果音はキャスト、ヒット、ファイトなど釣りの状況変化を分かりやすく表現
ボイス要素は特に強調されておらず、静かな釣りの雰囲気重視
■ 評価（レビュー傾向まとめ）
スーパーファミコン版「Super Black Bass 2」の釣りバランスを気に入っていたユーザーからは、おおむね近い感覚と評価される
「最初は全然釣れないが、こつをつかむと急に釣れまくる」バランスが高評価
難易度は「中の上」程度で、釣りゲームとして程よい手応えという意見あり
一方で、自由移動の削除や浅場と深場の画面切り替え演出、簡略化されたファイトなど、進化の方向を誤ったという強い批判も見られる
■ 総評
こつをつかんでからの「釣れる楽しさ」を味わいたいバス釣りファン向けの一本
手軽なDS釣りゲームとしては良作だが、シリーズの全盛期と比べると演出や自由度が物足りないという評価も多い
スーパーファミコン版の緊張感あるファイトや自由度を求めるユーザーには不満が残る
それでも「暇な時にふと遊びたくなるタイプの釣りゲーム」として、手元に残しているユーザーもいる作品