コンシューマーゲーム大辞典

基本情報
対応機種：Nintendo DS
ジャンル：アドベンチャー＋シミュレーション
システム構成：「アドベンチャーパート」と「オペパート」の二部構成
シナリオ：全8話構成
舞台：人間関係が複雑に絡む病院
アドベンチャーパート
主人公は病院を歩き回り、同僚医師・教授・看護師と会話。
会話やイベントを通じて人間模様や派閥が描かれる。
会話量が多く、ストーリー性を重視した進行。
成功・失敗にかかわらず物語が進む仕様。
恋愛要素はなく、純粋に病院内の人間ドラマが中心。
オペパート（手術シミュレーション）
タッチペンで医療行為を再現。
操作可能行為：切開、縫合、患部探索、電気ショック、薬剤投与、電気メスなど。
虫垂炎や胃潰瘍など一般的疾患から、大動脈乖離や冠動脈硬化症など重病まで登場。
練習モードはなく、ぶっつけ本番で挑む。
手術の成否がゲームの緊張感を高める要素。
スキルシート
特殊な医療術「スキルシート」が使用可能。
発動すると手術を安全に有利に進められる。
使用制限があるため、使いどころが重要。
発動タイミングを誤ると難易度が一気に上がる。
難易度・評価
難易度は高めで初心者には厳しいと評される。
特に終盤の手術は時間制限がシビア。
知識不足だと攻略が難しいと指摘されている。
成功しなくてもシナリオが進むため緊張感に欠けるとの声も。
SIMPLEシリーズらしくグラフィックは簡素。
プレイヤーの反応
「無理ゲー」と評されるほど難しいと感じるプレイヤーも多い。
会話が多すぎてゲームテンポが悪いとの意見あり。
DSならではの直感的タッチ操作は評価点。
PS2版とストーリーがほぼ同じで新鮮味に欠けるとの不満。
医療知識がなくても遊べるが、本格的に遊ぶには練習不足感あり。
「一粒で二度美味しい（人間ドラマ＋オペ）」というコンセプト自体はユニーク。
まとめ
DS版は、病院内の人間ドラマ＋リアルな手術体験 をタッチ操作で再現した意欲作。だが、難易度の高さ・練習不足・会話の多さがネックとなり、評価は賛否両論。医療系ゲームを求めるプレイヤーには貴重な作品だが、SIMPLEシリーズらしい割り切りも目立つ内容。