コンシューマーゲーム大辞典

チーム数：237クラブ／122か国の代表収録
■ ゲーム内容
2002年W杯に向けた各国の「予選」をテーマにしたサッカーゲーム。
リーグ戦から各地域予選、本戦まで幅広く再現。
日本代表は本来開催国で本戦確定だが、任意で予選を再挑戦可能。
クラブと代表チームの両方でプレイ可能。
選手・チームエディット機能搭載。
ピッチ周囲の審判、観客、監督、警備員まで再現したリアル志向。
実況：鈴木克馬／解説：金田喜稔。
■ システム・攻略要素
パス、シュートに「強弱ゲージ」を用いる操作方式。
ショートパスのテンポが非常に遅く、プレイヤーの操作ストレスが高い。
選手切り替えが遅く、思い通りにディフェンスできない場面が多い。
相手セットプレー時の守備が極めて難しく、コーナーから高確率で失点しやすい。
ゲームキューブのコントローラー配置がサッカーゲームに不向きと感じるプレイヤー多数。
ディフェンスAIが強すぎてドリブルで抜くのが困難。
キーパーの反応が全体的にスーパー寄りで得点しづらいが、味方キーパーも強め。
難易度は「アマチュア／プロ／ワールドクラス」
→アマチュアは簡単すぎ、プロ以上は急に理不尽な難度へ跳ね上がる。
ユニフォーム色かぶりが発生し、視認性が悪い試合がある。
反則やカードが極端に出にくく、激しいタックルもスルーされやすい。
予選の試合数が多く、精神的に長期戦になりやすい。
■ 音楽・サウンド・声優
EA Sportsらしい臨場感重視のサウンドデザイン。
実況・解説はテレビのサッカー中継に近い雰囲気。
効果音はリアル寄りだが、操作ストレスの方が勝って没入しにくい。
■ 評価
グラフィックは当時としては非常に高評価。
ただしゲームプレイは「ウイイレと比較すると圧倒的にやりにくい」との声多い。
日本のレビューでも「面白くない」「操作性が厳しい」が多数。
クラブ移籍システムが簡素で、移籍金などの概念が無くリアルさに欠ける。
■ 総評
見た目は非常に綺麗で、収録チーム数や演出の豪華さはシリーズらしい完成度。
しかし操作性・テンポ・選手切り替え・守備バランスに難があり、ストレス度が高い。
特にウイイレ慣れのプレイヤーには馴染みにくい操作体系が最大の壁。
サッカーゲームとしての快適さよりもリアル演出を重視したため、遊び心地が犠牲になった印象。
GQ版サッカーゲームの中でも難易度と操作性の癖が強く、人を選ぶ一本。