コンシューマーゲーム大辞典

Tube Sliderは2003年にNDcubeが開発し、NECインター チャンネルが発売したレースビデオゲーム。
ゲームキューブ用で、北米のみにリリースされた。日本での発売予定はあったが、理由不明でキャンセル。
21世紀中頃の地球が舞台で、ハイドロジェンエネルギーがモータースポーツに革命をもたらしている。
プレイヤーは8種類の未来的なフォーミュラ車両から選べ、10のトラックでコンピュータ制御の対戦相手と競う。
Tube Sliderは元々F-Zeroシリーズの一部として企画されたが、後に独立したゲームに改良された。
プレイは透明なチューブを滑り抜けることが特徴で、従来のレースゲームとは異なる複雑なコース構造を設計。
ゲームモードには競争（グランプリ、バースス、タイムアタック）とトレーニング（コースプラクティス、フリーラン、チュートリアル）が含まれる。
グランプリモードでは10のトラックを3セッションに分けてポイントを競い、最も高いポイントを獲得したプレイヤーが優勝。
プレイヤーはレース中にエネルギーを補充したり、敵からエネルギーを盗んだりすることが可能。
音楽はF-Zero: Maximum Velocityを手がけた古川光照が担当。
ゲームは全体的に賛否が分かれ、評価は平均的だった。
各レビューでは、グラフィック、ゲームプレイ、マルチプレイヤー機能が高く評価されたが、AIの出来、不足コンテンツが批判された。
ゲームに関する開発者のインタビューでは、レース体験を「ボブスレーまたはルージュトラック」のように感じさせることが目的とされた。
在宅での開発時、スタッフは世界中のレーストラックやローラーコースターを研究。
経済的な思考からゲームキューブが適したプラットフォームであるとされ、開発が進められた。