コンシューマーゲーム大辞典

■ 基本情報
対応機種：ニンテンドーゲームキューブ
形態：『風のタクト』予約特典の非売品ディスク
収録内容：N64版『時のオカリナ』＋「裏ゼルダ（マスタークエスト）」
発売形式：店頭販売はなし、予約者に無料配布
価格相場（中古）：現在は希少品扱いで6，000～10，000円前後
■ ゲーム内容
「裏ゼルダ」は64DD用に開発され未発売だった幻の高難度バージョン
裏版ではダンジョン内部の仕掛けや敵配置が変更されている
ただしダンジョンの構造自体は共通で、ギミックの難化が中心
通常版と裏版のどちらをプレイするか起動時に選択可能
ボスの攻略法やフィールド要素は基本的に共通
■ 難易度と設計
裏版は表版クリア前提の高難度設計
スイッチの隠し方が意地悪で、視点変更しないと見つからない場所も多い
注目システムや操作にややクセあり
時間制限ギミックは大幅に減少
表では活用されていた部屋が裏では無視されるなどの構造差もある
■ 操作・技術的特徴
N64版の操作をGC用コントローラーに最適化（一部操作性に難あり）
Cボタン割り当てはX・Y・Zボタンへ、Zボタンは押しづらいとの声も
オカリナ演奏はCスティック操作、誤動作防止の仕様あり
メモリーカードによるセーブが必要、セーブ速度はやや遅め
操作説明やアイコンのグラフィックもGC仕様に置き換え済み
■ グラフィック・音響・移植精度
N64よりグラフィックが滑らかになり、色調もやや柔らかい
一部場面でロード時間や音切れがあるが、プレイに支障は少ない
64実機と比べると一部演出や読み込みタイミングに違いあり
セリフやインターフェースも丁寧に再構成されている
■ 評価・印象
熱心なゼルダファンには価値ある内容、マニア向けとされる
操作に慣れるまでストレスを感じる可能性あり（特に弓・照準）
ダンジョンの新たな攻略法や再発見に楽しさがある
裏版はボリュームこそ変わらないが、別物のゲーム感覚を味わえる
3DS版にも裏版あり（ミラーモード＋高難度）だが構成が異なる
激ムズだが「時のオカリナ」をやり込んだ人には最高のチャレンジ