ニンテンドー3DS

鉄道にっぽん!路線たび会津鉄道編

更新日 2025/11/24

ジャンル: ローカル線運転シミュレーションゲーム
■ ゲーム内容
舞台は福島県のローカル線「会津鉄道会津線」
西若松駅から会津高原尾瀬口駅まで、総延長約57.4キロの区間を収録
山あいを進むローカル線ならではの勾配やカーブが多い路線を運転できる
紅葉シーズンの車窓を再現し、旅情ある雰囲気を売りにしている
シリーズ最大級とされる走行モード数を収録し、遊び方のバリエーションが多い
資料館など、路線や車両に関する情報を閲覧できるおまけ要素も搭載
■ システム・攻略要素
通常のダイヤ運転に加え、さまざまな条件付きの運転に挑戦するモードを収録
シリーズ初の「観光走行モード」では、乗客を乗せたシミュレーション運転を楽しめる
途中駅セーブが可能で、長い区間も何度かに分けて遊べる
操作はボタン操作対応で、タッチ専用だった過去作よりは遊びやすいとする声もある
一方で、加速やブレーキの効きが不自然、惰性走行での減速が極端など、物理挙動への不満が複数レビューで指摘されている
制限速度とは別に「速過ぎる」「遅過ぎる」と表示される独自の目安速度があり、それに従うと定時運転が難しいとされる
難易度調整が厳しく、フリー走行モード解放前に高難度運転で挫折しやすい構成とのレビューもある
■ 音楽・サウンド・声優
実車のディーゼルエンジン音を収録しており、走行音の雰囲気は好評
ワンマン運転の車内放送やチャイムなども再現され、鉄道ファンから旅情を感じるという評価がある
ただし、トンネル区間が長く、真っ暗な場面が続くことで音以外の演出が単調に感じられるという声もある
■ 評価
会津鉄道やローカル線が好きなユーザーからは、路線選定や雰囲気再現を評価するレビューがある
一方で、画質は3DSとしても粗めで、紅葉の景色がぼんやりしていると指摘されている
「DVDの映像を早送りしたり遅くしたりしているだけのように感じる」という声もあり、操作と映像の一体感に不満を持つユーザーもいる
運転評価が厳しめで、警告メッセージが多く出るため、景色を楽しむ余裕がないという指摘が複数見られる
難しくて情緒を味わう前に投げてしまった、子どもにはやや難しいという感想もある一方、電車好きの子どもが喜んで遊んでいるというレビューもある
シリーズ全体として、フリー走行解放までの敷居が高すぎることが評価を下げているという辛口の意見もある
■ 総評
実在の会津鉄道を3DSで体験できるニッチな鉄道運転ゲームであり、路線や車内放送へのこだわりはローカル線ファン向け
ただし、画質と物理挙動、難易度設計のバランスが悪く、純粋に「景色と雰囲気を楽しみたい」層にはやや不向きという評価が目立つ
鉄道にっぽんシリーズやローカル線が好きで、多少の不自然さや厳しさを許容しつつ遊べる人向けの作品といえる