コンシューマーゲーム大辞典

PCエンジンスーパーグラフィックスは、1989年11月30日にNECホームエレクトロニクスから発売された家庭用ゲーム機。
PCエンジンの上位互換機で、当時の希望小売価格は39，800円。
1989年10月に販売戦略リニューアルの際に発表された。
高スペックを特徴としており、スプライトとバックグラウンドの表示が2倍。
グラフィックチップHuC6270を2個搭載、メモリ容量も増加。
2系統のビデオデータ信号を1つに合成して出力する方式。
デザインはV型6気筒エンジンをイメージした形状。
従来機の周辺機器と基本的に互換性があるが、CD-ROM2の利用時は専用アダプタが必要。
CPUや音源はPCエンジンと同じ。
発表時に大型アナログジョイスティック「パワーコンソール」の発売予定もあったが commercialization が見送られた。
開発された専用ソフトはハドソンとNECアベニューから合計5本。
両対応ソフトも存在し、PCエンジンでもプレイ可能なものがあった。
スプライトの数や同時発色数の制約あり、プログラミングが煩雑。
専用ソフトの開発は限られたメーカーのみによる。
主要ソフトタイトルには「バトルエース」や「大魔界村」などがある。
市場形成には成功せず、専用タイトルは少なく、参入メーカーは消極的だった。
PCエンジン miniやPC-FXは関連する機器として言及されている。