コンシューマーゲーム大辞典

Doomは1993年にid Softwareによって開発されたファーストパーソンシューティングゲーム。
ゲームのプレイヤーは「Doomguy」と呼ばれる宇宙海兵隊員となり、デーモンやゾンビと戦う。
ストーリーは火星の月から地獄まで進行し、各レベルの出口を見つけるか、ボスを倒すことでクリア。
2.5Dグラフィックスの初期的な例であり、敵やオブジェクトは2D画像として描画される。
Doomは、特に暗いテーマを持つ新しい3Dゲームエンジンを使用して開発された。
シェアウェアモデルで初エピソードを無料配布し、後に完全版を販売し成功を収めた。
発売から2年以内に、推定2000万人がプレイし、350万本以上を売り上げた。
ファーストパーソンシューティングの「父」と見なされ、ゲームの方向性を変えたタイトルとされている。
Doomは、オンラインゲームとコミュニティの誕生を促進した。
高いグラフィック暴力のために様々な団体から批判を受けた。
複数プラットフォームにポートされ、Doom II、Doom 3、Doom (2016)、Doom Eternal (2020)などの続編が続いている。
マルチプレイヤーモードが導入され、協力プレイとデスマッチが美徳として評価された。
プレイヤーが自作のレベルを作成できるWADファイルの機能が提供された。
Doomはスピードランコミュニティの発足にも寄与し、今でも続く人気を誇る。
グラフィック、音楽、レベルデザインの全てが高く評価され、特にその雰囲気に関しては絶賛された。
Doomの開発過程は非常に文書化されており、ゲーム史上最も重要なケーススタディとされることが多い。
科学的研究やゲームデザインの学問でも使用され、影響力が続いている。
ドイツでは未成年者に有害とされ、販売が制限された時期もあった。
Doomの人気は多くの模倣作を生み、「Doomクローン」と呼ばれる現象を引き起こした。