コンシューマーゲーム大辞典

発売日はアーケードです。
「Kung-Fu Master」は1984年にIremによって開発されたアーケードゲーム。
日本では「スパルタンX」として知られ、北米ではData Eastによって配布された。
ゲームデザインは西山隆志が担当し、香港の武道映画に基づいている。
プレイヤーは主人公トーマスを操作し、彼女を誘拐した犯罪ボスの元から救出することが目的。
5つのレベルのボス戦があり、ボスとの戦闘は1対1の格闘ゲームのようになる。
ゲームは商業的に成功し、日本のアーケードで人気を博した。
Nintendo Entertainment System（NES）に移植され、全世界で350万本以上売れた。
影響を与えたゲームには「ストリートファイター」や「スーパーマリオブラザーズ」がある。
ニューヨークタイムズは、プレイヤーに物語性を提供する点を評価した。
武道映画のスタイルを取り入れた初のビートエムアップゲームとして評価され、ジャンルの原型となった。
ボス戦ではそれぞれのボスにヘルスゲージがあり、戦略的な戦闘が求められる。
世界中の様々なプラットフォームに移植され、多くの続編や影響を与えた作品が生まれた。
Bruce Leeの映画「Death Game」や「Enter the Dragon」からのインスパイアを受けている。
プレイヤーキャラクターのトーマスはジャッキー・チェンのキャラクターに基づいている。
ゲームの音楽は石崎雅人が作曲し、控えめなサウンドエフェクトを組み合わせた。
簡略化された操作で多くの敵を相手にするスタイルが新たなトレンドを生み出した。
「Kung-Fu Master」はアーケードゲームの歴史において重要な位置を占めている。
フランス映画「Kung Fu Master」も本ゲームから影響を受けているが、ジャンルは異なる。
ゲームはビジュアルの色彩とアクションの速さで称賛され、1985年のアーケードゲームの中で2位の売上を記録した。
ニンテンドーの「エキサイトバイク」や「スーパーマリオブラザーズ」の開発に影響を与えた。