コンシューマーゲーム大辞典

『スーパーリアルベースボール’88』は1988年にバップから発売されたファミリーコンピュータ用の野球ゲーム。
日本プロ野球と公式にタイアップし、実名の球団名と選手名を使用した初のゲーム。
当時開場した東京ドームを舞台にした、実在する球場を使用した初のゲームでもある。
ゲームには日本人選手はひらがな、外国人選手はカタカナが用いられ、5文字以上の名前にも対応。
競合他社の野球ゲームと競作の形で市場に登場。
評価はリアルさにこだわりすぎたとして低評価であり、シリーズ化には至らなかった。
ゲームの操作は複雑で、特に投球や守備において頻繁なボタン操作が求められる。
フライ球のキャッチングでは、ボール自体が見えないことが多く、慣れが必要。
攻撃側の操作もいくつかの瑣末な行為でボタン操作が必要。
ウォーレン・クロマティがイメージキャラクターとして起用されたが、シーズン中に怪我で試合出場できなかった。
発売の延期理由には選手データの改修が含まれている。
雑誌広告でキャッチコピーを糸井重里が担当した。
ゲーム中に発生するバグの指摘もあり、特定の操作で進行が止まることがあった。
ユニコーンの奥田民生が本作を「クソゲー」の代表例として取り上げている。
1991年に続編『ベースボールファイター』が発売された。
それ以降、プロ野球を題材としたゲームは日本野球機構の許可が必要となった。
2024年発売の『パワフルプロ野球2024-2025』で阪急・南海が登場することが発表された。