コンシューマーゲーム大辞典

『忌火起草』は、チュンソフトが開発し、セガが発売したホラーサウンドノベルゲーム。
2007年10月25日にPlayStation 3で発売された。
心理描写やキャラクターのセリフは音声で、ムービーやCGを交えた構成。
Wii版『忌火起草 解明編』が2008年8月7日に発売され、iOS版が2012年に登場。
ゲームのタイトルは、チュンソフトの過去作『弟切草』と似ているが、独立した作品。
主人公の弘樹は、亡くなった恋人を持つ愛美に恋心を抱くが、彼女は悲しみに沈んでいる。
幽霊屋敷で行われたキャンプに参加したメンバーが「ビジョン」というドラッグを飲んだ後、怪現象が起き、自殺者が出る。
弘樹は仲間たちと共に、 ビジョンの成分を調べる中で呪いの正体を追及する。
薬の開発者である亜美の死が関係しており、ビジョンを飲むと彼女に呪われることが判明する。
弘樹と愛美は幽霊屋敷で調査を進め、呪いから逃れることに成功するが、最終的に弘樹は交通事故に遭う。
ゲームは高評価を受け、オリジナル版はファミ通の評価でゴールド殿堂入り。
アトラクション形式の体験イベントや、映画化の発表も行われた。
ゲームの音響、演技、グラフィック制作に多数のスタッフが関与している。
登場キャラクターには、弘樹の友人やサークルメンバーが存在し、それぞれ異なる性格や背景を持つ。
お化け屋敷やビデオコンテンツ制作など、ゲーム世界の拡張も行われた。
発売後のアップデートや新シナリオの追加が行われ、様々なプラットフォームで展開された。
録音や音楽制作は著名なスタッフによって手がけられている。
ゲーム内に出てくる「イマビキ草」の花言葉は「悔恨」。
主なテーマは死、呪い、心理的恐怖である。