コンシューマーゲーム大辞典

サイドビュー表示が特徴の対戦型ボクシングゲーム。
チャンピオンシリーズの一作（野球・サッカーと並ぶラインナップ）
ゲーム内容
ルールは全8ラウンド制、1ラウンド90秒。
3ダウン制または10カウントでKO勝利。
判定は10点法を採用、KOできなくてもポイント勝ち可能。
パンチはジャブ／ストレート／アッパーの3種を上下に打ち分け可能。
ガードも上段・下段を切り替えられる。
対戦プレイに対応、兄弟や友人と遊べる。
巨大キャラクターを画面いっぱいに表示し、迫力ある演出を実現。
背景分割書き換え技術で滑らかな動きを表現。
評価
当時の家庭用ゲームでは珍しい“本格的なスポーツ感”。
短いラウンド制でテンポ良く、繰り返し遊べる。
巨大キャラと滑らかな動きが高く評価された。
判定システムや駆け引き要素があり、単純な連打ゲーではない。
対戦モードの盛り上がりが大きな魅力。
SG-1000の性能を限界まで引き出した技術的挑戦が光る。
中古市場ではややプレミア化、復刻版で再評価されている。
総評
セガが家庭用スポーツゲームに挑んだ「原点的作品」。
SG-1000の性能制約を逆手に取った革新的なプログラム技術。
若手開発陣（鈴木裕、小玉理恵子ら）の才能と情熱が結晶。
“巨大キャラを家庭用で動かす”という挑戦が後のセガDNAに繋がる。
シンプルだが奥深く、今なおレトロゲームとして十分楽しめる完成度。
セガらしい「できないをできるに変える」精神を体現した一本。