コンシューマーゲーム大辞典

『To Heart』は、1997年5月23日にLeafから発売された学園ラブコメビジュアルノベル。
本作は「サウンドノベル」の手法を取り入れ、Leafブランドの第3弾。
より広い客層にアピールするために企画され、PC版からコンシューマ機への移植が行われた。
アダルト要素を排除してPlayStation版として発売された。
売上はPC版5万本、PS版10万本以上で、若年層ユーザーを取り込んだ。
PS版とPC版は同じタイトルを使用しつつも、タイトルロゴの表記に違いがある。
主人公は高校生で、幼馴染みとの学園生活を中心に物語が展開される。
複数のメディアミックス（アニメ、ラジオ、ドラマCD）が行われ、多様な展開がなされた。
キャラクターの魅力や関連商品の人気があり、特にマルチというキャラクターは高い支持を集めた。
TVアニメは1999年から放送され、オープニングや声優陣はゲーム版と共通。
問題としてゲーム内の選択肢がストーリーに影響し、感情の交流が描かれている。
アニメ第2期『To Heart 〜Remember my Memories〜』は、2004年に放送された。
新規タイトル『To Heartリメイク版』が2025年に発売予定。
本作は、ビジュアルノベルとしてのジャンルを確立した先駆的作品。
売上やメディアミックスによって、アダルトゲームの枠を超えて広く認知されている。
マルチはメイドロボットとして、人間に対する健気な性格が評価された。
知名度は高く、特にオタク文化において大きな影響力を持つキャラクターとなった。
コスプレや同人活動の対象としても人気があり、文化的な影響も及ぼした。
本作が与えた影響は、美少女ゲームのメディアミックスの流れを形成した。
主要テーマは青春恋愛で、キャラクター同士の関係が物語の重要な要素となっている。