コンシューマーゲーム大辞典

1984年に設立された株式会社ガイナックスは、日本のアニメ制作会社。
設立当初の目標は『王立宇宙軍 オネアミスの翼』の制作。
名称は方言「がいな」と未知を表す「X」から来ている。
代表作には『新世紀エヴァンゲリオン』『ふしぎの海のナディア』『トップをねらえ!』がある。
1980年代末からはコンピュータゲーム制作にも進出し、『プリンセスメーカー』シリーズがヒット。
2004年から自社制作部門を立ち上げ、元請制作を行った。
主要スタッフの退社や経営陣の私物化により、2010年代に経営難に陥る。
2016年に『エヴァンゲリオン』の版権を保有するカラーから訴訟を起こされ、支払い命令が下される。
鶴巻和哉や庵野秀明が新作制作を行ったが、経営は悪化。
2017年に約3億8000万円の負債で判決が確定。
取締役の不祥事や経営不振により、2024年に破産手続きが開始。
過去の制作資料については、福島ガイナックスに無断で売却されていたことが判明。
数回の役員交代を経て、新しい経営体制が整えられたが、依然として経営は厳しい状況にあった。
地方に関連会社や子会社を設立し、地方ビジネス展開を模索するも経営状態は改善されず。
結局、2024年6月に破産の申立が受理された。
ガイナックスの作品の権利は新たにカラーに移管された。
同社関連の新作も発表されたが、内情は悪化し続けた。
セクハラの不祥事で社長が逮捕され、役員再編が行われた。
製作した作品の多くが他社に版権譲渡される結果に。
「ガイナックス」の商標はカラーが取得し、関連会社とは無関係と明言された。