コンシューマーゲーム大辞典

SG-1000はセガが製造した初の家庭用ビデオゲームコンソールで、1983年7月15日に日本で発売された。
同日に任天堂のファミリーコンピュータも発売され、競争が激化した。
SG-1000はSC-3000コンピュータといくつかの形態で発売され、改良型のSG-1000 IIは1984年に登場した。
コンソールは51のROMカートリッジゲームと29のセガマイカードゲームをサポートしている。
1985年にはMark IIIが登場し、マスターシステムの基盤となった。
SG-1000は当初400，000ユニットが販売されたが、長期的にはファミコンの成功に押されて市場での影響は限定的だった。
ハヤオ・ナカヤマが家庭用コンソール市場への進出を提案し、これが実現した。
コンソールは8ビットZilog Z80 CPUを搭載し、Texas Instruments製のTMS9918Aビデオプロセッサーを使用している。
オリジナルモデルのコントローラーは有線で、SG-1000 IIでは取り外し可能なデザインに改良された。
SG-1000のソフトウェアライブラリはセガがライセンスしたタイトルやオセロ マルチビジョン向けのゲームを含む。
セガはSG-1000の広告にお笑いコンビTunnelsを起用した。
米国市場ではセガが公式に販売を行わなかったが、非公式なクローンシステムが存在した。
SG-1000はグラフィック性能やゲームキャラクターでファミコンに劣った。
1987年には最後のカートリッジゲームがリリースされた。
日本国内では1988年までにSG-1000シリーズで140万台以上が販売された。
開発当初、セガは家庭用ゲーム市場の経験が少なく、初期モデルには多くの限界があった。
SG-1000は、ゲームのリリースが増えたが、ファミコンの成功には終始追いつけなかった。
ライターによっては、SG-1000は「失敗した」と見なされることもあるが、セガの重要なコンソール発展の一環として評価されている。
最終的に、SG-1000は家庭用ゲーム市場でのセガの存在感を築くための基礎を作った。