コンシューマーゲーム大辞典

バーズテイルは米国エレクトロニック・アーツ社が発売したコンピュータRPGシリーズ。
開発はInterplay Productions（現Interplay Entertainment社）が担当。
日本語版はエレクトロニック・アーツとポニーキャニオンが発売。
海外ではウィザードリィやウルティマと並ぶ名声を持つが、日本での知名度は低い。
2004年にInXile Entertainment社から同名の独立した作品が発売された。
一人称視点の擬似3Dパーティ制RPGで、ウィザードリィやマイト・アンド・マジックと同様のスタイル。
街スカラ・ブレイはスコットランドの実在の古代遺跡に由来。
ケルトの吟遊詩人（バード）に基づくキャラクターや神話的要素が含まれる。
ゲームシステムは『ダンジョンズ＆ドラゴンズ』に影響を受けつつ、グラフィックとリアルタイム性を強化。
冒険の舞台は多様で、ダンジョンだけでなく市街や野外も探索可能。
時間が経過する仕組みがあり、モンスターとの戦闘が時間経過に影響されることも。
バードは特殊な曲を使い、治療や魔法封じなど様々な効果を発揮。
モンスターを仲間にする要素があり、仲間を増やしながら冒険。
特にApple II版ではウィザードリィやウルティマのキャラデータ転送が可能。
シリーズ初作（1985年）はMangarを倒す物語で、探索範囲が街に限定されていた。
第2作（1986年）では自由な野外フィールドが追加され、戦闘に距離の概念が導入。
第3作（1988年）はオートマッピング機能を搭載、任意の場所でセーブが可能。
第4作（1990年）は上記3作をまとめたパッケージ。
第5作（1991年）は自由にデータを変更してオリジナルが作れるソフト。
シリーズの特徴として、アニメーションやオートマッピングは初めての試みとして評価された。