コンシューマーゲーム大辞典

アタリ（ATARI）は1972年にノーラン・ブッシュネルによって創業された。
アタリは世界初のビデオゲーム専用企業であり、主にアーケードゲームと家庭用ゲームを開発した。
1984年にアタリはアタリショックを経て2つの企業（アタリコープとアタリゲームズ）に分割された。
同年、アタリコープはJT Storageに吸収合併され、アタリゲームズはミッドウェイゲームズ・ウェストへ改称された。
知的財産権は1998年にHasbro Interactiveに移行し、その後フランスのインフォグラムに買収された。
アタリ初の家庭用ゲーム機はAtari 2600（1977年発売）で、1976年に家庭用版『ホーム・ポン』を発表していた。
アタリは1982年にAtari 2600の累計販売台数が1000万台を越えた。
1982年には誤った需要予測により在庫過剰となり、アタリショックが発生した。
ビデオゲームの粗製濫造による信頼の低下が、市場崩壊の一因となった。
アタリはその後、家庭用ゲームやパソコン部門を切り離し、アタリコープとして再スタートを図った。
アタリは1984年に家庭用ゲーム部門をトラミエル・テクノロジー社に売却した。
1996年にはJT Storageに吸収され、アタリブランドの運営が継続された。
その後、インフォグラムはアタリブランドを復活させ様々なゲームをリリースした。
2017年に新型ゲーム機「Ataribox」の開発が発表された。
アタリのロゴは囲碁用語「アタリ」を参考にデザインされた。
アタリ社員の職場環境は自由な雰囲気であったが、ワーナーへの売却後は厳格な社風に変わった。
エンジニアリング部門にはスティーブ・ジョブズが在籍していた。
アタリの成長に寄与したゲームには『ポン』『ブレイクアウト』『スペースインベーダー』などがある。
アタリは様々な企業に買収され、ブランドの存続が続いている。
現在、アタリはゲーム業界での歴史的存在として認識され続けている。